2008年07月26日

ポークを語る その2

ポークによってはこのようにカギがついている。

 

ウチナーンチュなら誰でも知っているので
いちいち説明するまでもないがポークをよく知らない
という方のためにちょっと説明する。
これは缶を開けるための道具で、下の図のように
缶に刻み込まれた溝の沿ってカギで缶をリボンのように
巻いていくのだ。

 

とーちゃんがまだ小さいころ、我が家では
ポークを開けるのは子供たちの仕事だった。

カギは缶に対して直角でなければならない。
もしカギを傾けると、リボンがカギからずれ
うまく巻き取れない。

 

最悪の場合はリボンが途中で切れる場合がある。

こうなるとオヤジ(糸数民宿のおじー)の出番であった。
オヤジは工具箱からペンチを取り出してきて
器用に缶をこじ開けるのであった。

 

そんなオヤジを見て、子供たちは”すごい”
と普通に尊敬するのだった。
しかしオヤジは船乗りなので3日に1度しか家には帰って
こなかった。

こうなるといよいよオッカー(糸数民宿のおばー)の出番である。
オッカーは刺身包丁を取り出し、
なんと、
缶をグスグスと切るのだった。

 

さすがにオッカーの刺身包丁はよく切れたものだった。
何しろ さしみヤー(魚屋さん)で使っている職人の道具である。
切れないはずがない。
しかし、缶を開けたあとの包丁はぼろぼろだったに違いない。
このオッカーの缶を開けてやるぞ、という執念と
我が子たちに おいしいものを食べさせてやりたいという愛情に
子供たちは心を打たれるのであった。

ポークを語る、まだまだ続く。




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Posted by 海人とーちゃん at 15:03│Comments(2)沖縄
この記事へのコメント
とうちゃん、久しぶりです・・・

そうそうポーク
ポークの話をしたらきりが無いよね
それぞれ好みがあるし。
私はだんぜん、○ューリップ
ちなみにガキの頃に私は
缶のネジネジは斜めになって
まともに開けれた事がない。
不器用ですから・・・
Posted by cucuru at 2008年07月28日 09:48
久しぶりです。
ポークにはみんなそれぞれ思い出があるんですね。
Posted by 海人とーちゃん海人とーちゃん at 2008年07月30日 05:14
 
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